原田琥之佑さん 15歳が主演、横浜聡子監督『海辺へ行く道』 ベルリン国際映画祭で特別表彰
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現地時間2月22日に行われた授賞式に出席した横浜監督は「この映画は劇的な出来事は起こりませんし社会問題を叫ぶ映画でもありません。何かステキなことが起こるかもしれないというささやかな予感を胸に、無邪気に作品を作り続ける若者たちの映画です。今回賞をいただけたのは、そんな、目に見えない、言葉では表せない彼らの“予感”が伝わったからかもしれません」とコメントしました。
ジェネレーション部門は、子どもが主人公で、子どもを題材に扱った作品を対象にしています。国際審査員からは「この映画は、優しさと遊び心のあるユーモアで私たちの心をつかみました。明るく陽気な想像力と創造力で、芸術の無限の可能性と予期せぬ出来事と出会う幸福を思い出させてくれました」と評価されました。
本作で長編映画初主演を飾った原田琥之佑さんは、2011年に亡くなった俳優・原田芳雄さんの孫。約800人のオーディションを経て主演を勝ちとりました。特別表彰を受け、原田さんは「この映画は、僕たち中学生が主な登場人物になっています。だからこそ、【ジェネレーション部門】という同世代の子供たちの部門で選んでもらえたことにご縁を感じましたし、すごく誇らしく思います」と喜びのコメントを寄せました。
本作は、他にも坂井真紀さん(54)、宮藤官九郎さん(54)、麻生久美子さん(46)、高良健吾さん(37)らが出演していて、日本での公開は2025年晩夏を予定しているということです。