声優・峯田大夢 『ブルーピリオド』などに出演 モデルや舞台出演経験も 目標は「ずっと生き残る声優」
■“エパリダ”は「なんといっても戦闘シーンが魅力的」
アニメ『Aランクパーティを離脱した俺は、元教え子たちと迷宮深部を目指す。』は、Aランクパーティを離脱した赤魔道士の主人公・ユークが、 元教え子たちの新米パーティ『クローバー』に加入し、 最難関迷宮を目指す迷宮攻略ファンタジーです。峯田さんは主人公のユークを演じています。
さらにこの作品で、EXILE/FANTASTICSの世界さんがレギュラー声優を務めるほか、乃木坂46の田村真佑さんが、声優に初挑戦することでも話題になりました。
――アフレコの現場はいかがですか?
本当に仲がいいです。スタジオ内でそれぞれの席が離れていても、共通の話題を話していることが多いです。みんなで一緒に話している時間が長いです。
『クローバー』の声優陣は(キャラクターの)まんまだと思います。役柄にぴったりですし、普段の性格も反映されているなとも感じます。マリナ役の伊南羽桜さんはこの作品が初めてオーディションに受かった作品で、本当にまっすぐで「私、頑張ります!」みたいな一生懸命さが伝わってきます。レイン役の稗田寧々さんは落ち着いた中にもみんなのことを気にしていたり一緒に会話で盛り上がったりします。シルク役の川井田夏海さんは面倒見が本当に良くて、いろいろなことを気にかけてくれるし、周りのことをすごく気にしてくれてキャラにぴったり。クローバーの面々とキャスト陣が重なることが多いなと思います。
――Aランクパーティ『サンダーパイク』のメンバー・バリーを演じるEXILE/FANTASTICSの世界さんのアフレコの様子はいかがですか?
他のキャスト陣と同じスタジオで一緒にとっているのですが、堂々たるものだなと背中を見ていても思いますね。みんなと一緒に回を重ねてとっていくのは初めてみたいで、「緊張しているよ」と言っていましたが、そんなことは全然伝わらないくらいの頼もしい背中が目の前にいるんで。(お互いが好きな)アニメの話も現場でよく一緒にします。
――新パーティ『クローバー』の冒険を記録する浮遊型自動撮影魔法道具・キャメラット君を演じる、乃木坂46田村さんのアフレコの様子はいかがですか?
最初の方は緊張されていましたけど、回を重ねるごとに自分の自由度も上がっていますし、監督陣からも「入れられるところはアドリブでセリフ入れていいですよ」と言われていて、それにどんどん対応していますし、伸び代がすごいなと思いながら見ていますね。途中から楽しんでくれているんだなと、声からも伝わってくるのですごく良かったです。
――アニメならではの見どころは?
かわいいキャラクターたちが多く出てきますし、なんといっても戦闘シーンが魅力的で迫力もありますし、スピード感もあります。ユークは魔法を使うんですが、魔法の演出もかっこいいですし、映像美でも見せてくれる作品です。加えて劇伴も、演技も、OP主題歌もED主題歌も素晴らしいものになっています。
■声優という職業への思い 「この仕事で一生を終えたい」
――モデルや舞台などを経験されていますが、声優以外の活動や経験が声優に生かされていると感じることはありますか?
僕はどちらかというと想像で補完するより自分の経験で補完していくことが多いです。できる限り自分の演じたキャラの人生を生きるというか、可能な限り経験をする、同じ場所に行けるなら行く、同じ習い事や競技をやってみて補完をしていったり、メンタル面をそのキャラに寄せたり、できないことではない限りはやっています。舞台に関して言うと、僕はアクションやアクロバットもしていて、実際に動いてみないと出ない音もあるので、そういった面では声優に経験が生かされていると感じます。
――声優としての今後の目標を教えてください。
ずっと生き残る声優でいたいと思います。仕事を続けていける、生涯ずっと、その仕事を全うできる声優になりたいなと思います。年齢ごとに求められるスキルだったり現状必要なものだったりは、バラバラだったりしますが、年を重ねていくにつれて得られるものもあるし、とにかくこの仕事で一生を終えたいというのが声優として今後どう生きるかの目標です。
【峯田大夢 プロフィル】
山形県出身。6月24日生まれ。これまで『ブルーピリオド』の矢口八虎や『WIND BREAKER』の鹿沼稔などの声を担当。モデルの経験があり、舞台や朗読劇に出演するなど、マルチに活躍している。趣味は殺陣とアクション。
【お話を聞いて一答遼談!(取材後記)】
“エパリダ”の話をするときの峯田さんは笑顔で、現場の雰囲気の良さと峯田さんの優しい人柄が伝わってきました。声優としての演技に厚みを持たせるために何事も経験すると話す峯田さん。どんな職業でも、プロとして成長するために常に学びの姿勢が大事なのだと、私自身も改めて学ぶインタビューでした。
企画・取材:日本テレビ 伊藤遼