【名城復活】熊本城で800超の石を積み直し 重要文化財土台の石垣復旧工事始まる
11日に公開されたのは、天守閣の北東に位置する国指定重要文化財「平櫓」の石垣です。
平櫓は熊本地震で屋根や外壁が破損して石垣が膨らむなどの被害を受け、櫓と石垣の一部が解体されました。
■花木瞳記者
「入念な確認作業をしながら、石垣の石が積み上げられていきます」
今回は高さ19メートルある石垣の上から9メートルほどの範囲で、約830個の石の積み直しが行われます。これまで天守閣や飯田丸五階櫓でも行われてきた石垣の修復作業。平櫓では、強度を高めるために初めて石垣の内部に鉄筋を入れる方法が採用されました。
■熊本城総合事務所復旧整備課・岩佐康弘課長
「今の姿というものをきちんと皆様に見ていただく、お伝えするというのが我々の一つの課せられた課題と考えていますので、常にそういったことも配慮しながら、復旧事業、これを進めていきたいと考えています」
来年8月にも石垣の修復を終えて櫓の再建に移り、平櫓は2030年度の復旧完了を目指しています。