なぜ? とんかつ屋さんが「食パン専門店」オープン チェーン店が“新業態”に挑戦…見た目をガラッと変える店も
新たなジャンルの商品を販売したり、店の造りをガラッと変えたりするなど、“新業態”に取り組むチェーン店が今、登場しています。円安などの逆風の中、新たな挑戦に挑むワケを取材しました。
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“ほんのり焼けた食パン”のような看板があるのは、都内で展開するとんかつチェーン「まるや」の系列店として、先月にオープンした食パン専門店です。
お客さん
「なんで、とんかつ屋さんがパンなのかなと思って」
そのワケは――
食パンまるや戸越銀座店 児玉靖之さん
「かつサンドの専用のパンを焼くために開店しました。油とか、お肉とか材料費もすごく上がっていて、自分たちで(パンを)作ることによって仕入れ値が発生しないので」
かつサンドを以前から販売していたことで、自社製のパンを使うことにより、値上げせずに提供できているといいます。(1斤280円 2斤500円)
とんかつに合う、あえて甘くない味が特徴だそうで、「なんでとんかつ屋さんが?」と不思議そうにしていたお客さんは――
お客さん
「じゃ使いやすいですね、きっとね。楽しみです」
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新業態に取り組むチェーン店では、28日にオープンした店舗もあります。
東京・世田谷区にある、焼き肉チェーン「牛角」の新店舗「牛角 成城学園前」で味わえるのは、和牛のシャトーブリアン(数量限定 3938円)です。
和牛サーロイン(数量限定 1848円)など、今までの店舗にはない“プチ贅沢”な焼き肉を堪能でき、客単価は従来の「牛角」より1000円ほど高く設定(約4500円想定)しています。
牛角広報 安田悠平課長
「外食の回数も以前より減った方がいらっしゃると思っていて、1回の外食に対する思いが強まった際に“プチ贅沢”できる焼き肉屋として、ご利用いただけたらなと」
28日午後4時半すぎ、オープン直後に訪れたお客さんは――
お客さん
「とてもおいしかったです。一番高いものを食べさせていただいたんですけど」
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店の造りをがらりと変えて勝負する店もあります。
ハンバーガーチェーン「ウェンディーズ」は、トレーラーの上にコンテナを載せた「トレーラー型店舗」を、神奈川・平塚市の許可を得て、国内で初めてオープンしました。
ウェンディーズ・ジャパン広報 菊池愛稀沙さん
「コストをおさえて展開できるというところが、最大のメリット」
通常の店舗を建てる場合と比べると3分の1くらいの費用におさえられ、広い土地や経費が必要なドライブスルーも、通常の店舗より展開しやすいといいます。
お客さん
「コンテナみたいなところなので。すぐ撤退もできるしいいのかなと」
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円安などの逆風の中、あえて挑む新業態。よく知る味も新たな楽しみ方ができそうです。