コロナ禍で「ドーナツ」が人気 ブーム再燃 韓国からも“最新”ドーナツが…
2000年代に“ドーナツブーム”の火付け役ともなった、アメリカ発のチェーン店が今、V字回復しています。背景には、コロナ禍でのテイクアウト需要の高まりが…。韓国からも新たなドーナツが進出するなど、ブーム再燃の中での専門店などを取材しました。
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先月にオープンした東京・千代田区にあるドーナツの専門店を訪ねました。店舗面積が100坪以上ある広い店内には、ドーナツの製造機械がありできたてのドーナツを提供できるといいます。
マーケティング部・高橋海月さん
「こちらの店舗では、店内製造を行っておりまして、お客様から見て、ドーナツをつくっている様子を間近で見られる店舗になっています」
実はこの店は、「クリスピー・クリーム・ドーナツ」の大型店です。2006年に日本に初上陸。当時、店には買い求めに来る多くの人で行列ができるなど、ドーナツブームの火付け役となりました。
その後、店舗数は最大で64店舗まで拡大しましたが、2015年以降、一時44店舗まで減少しました。ただ、ここ数年で59店舗まで盛り返すなどV字回復をとげています。
コロナ禍でのテイクアウト需要の高まりが、大きく影響しているといいます。
マーケティング部・高橋海月さん
「ありがたいことに、テイクアウトの需要も非常にあり、店も順調に運営することができております」
また、新たなメニューとして、スライスチーズやミートソースをのせた食事系の「スロッピージョー(ミートソース&チーズ)」(テイクアウト626円 イートイン638円 )や、店舗限定で食べられるスイーツ系のドーナツ「メルティングストロベリーマウンテン」(イートインのみ990円)を取り入れているということです。
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コロナ禍で、ドーナツが注目されています。その流れは、都内のベーカリーでも…。
渋谷区にある「The Little BAKERY Tokyo」には、店内にパンが並ぶ中、奥にはドーナツ専門のコーナーがあります。ショーケースには、カラフルなものなど常時20種類ほどのドーナツが入れられています。
利用客
「すごく“映え”なドーナツがあって、味もすごくおいしいので、かわいくていつも頼んじゃいます」
“映えドーナツ”の写真を撮る多くのお客さんの姿も見られます。
The Little BAKERY Tokyo 車田篤オーナー
「元々(人気は)じわじわ来ていたんですけど、それが加速したのが今年の春くらいから…という感覚」
ドーナツの値段は1個500円ほどと、ちょっとお高めですが――
The Little BAKERY Tokyo 車田篤オーナー
「ドーナツは天然酵母と北海道産小麦、塩は沖縄の海塩を使っていたり、1つ1つの食材にこだわったものを使っています」
今後は、ベーカリーから独立したドーナツの専門店を展開したいということです。
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日本のお隣・韓国からも新たなドーナツが進出しています。
2か月ほど前にオープンしたという東京・新大保のドーナツ専門店「HELLO! DONUTS」。特徴は、クリームがたっぷり入っていることです。
HELLO! DONUTS 金澤時永店長
「(韓国で)今はリングドーナツより、クリームドーナツの方が主流になっています」
「クリームドーナツ」が、韓国では去年から人気だといいます。
利用客
「インスタで見つけて、おいしそうだなと思って来ました」
――実際、食べてみて?
利用客
「めっちゃおいしかったです!」
金澤店長は「日本の方々に、最新の韓国のドーナツを味わってほしいなと思っています」と話していました。
ドーナツブームは、まだまだ続きそうです。