×

新潟県と愛知県の農業共済に報告徴求命令

2010年2月19日 18:14

 農水省は19日、共済の余裕金の運用で不適正な処理が行われているとして、新潟県と愛知県の農業共済組合連合会に対し、再発防止策などの報告を求める命令を出した。

 農水省によると、新潟県農業共済組合連合会は、国債を01年度から6年間で200回売買するなど短期売買を繰り返し、29億円の損失を出しているという。また、愛知県農業共済組合連合会は、省令で認められていない外国債を18億円分保有しており、評価損は去年8月時点で5億8300万円に上る。

 農水省は2つの連合会に再三、改善を求めたものの対策が示されず、「農業災害補償法」に違反する可能性があるとして、3月下旬までに再発防止策や責任の所在を報告するよう示した「報告徴求命令」を出した。今後、明確な改善策が示されない場合、農水省が業務改善命令などを出す可能性もある。