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中期財政フレーム、国債発行44兆円以下に

2011年8月12日 18:37
中期財政フレーム、国債発行44兆円以下に

 政府は12日、財政の健全化を目指すため、12年度の新規国債発行額を今年度の44兆円を上回らないことなどを目指す予算編成の基本方針をまとめた。

 予算編成の方針を決める「中期財政フレーム」は、毎年、年の半ばに見直すことになっており、今回は12年度から3年間の方針が示されている。基本方針では、来年度の新規国債発行額は44兆円を上回らないよう努力すること、各年の国債費を除いた歳出は今年度と同じ71兆円に抑えることが盛り込まれた。しかし、これは東日本大震災からの復興やB型肝炎訴訟にかかわる経費は別枠としている。

 内閣府は11日に発表した試算で、消費税率を10%に引き上げた場合でも、20年度時点の国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は黒字化できず、18兆円程度の赤字となるとしており、財政の健全化に向けた環境は厳しい状況。