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西武HD、サーベラスのTOBに反対を表明

2013年3月26日 18:46
西武HD、サーベラスのTOBに反対を表明

 鉄道やホテル、球団も傘下に持つ「西武ホールディングス」がアメリカの投資会社「サーベラス」にTOB(=株式公開買い付け)をかけられている問題で、西武ホールディングス・後藤高志社長は26日、路線の廃止や球団売却も求めるサーベラスの提案に反対する考えを表明した。

 後藤社長は、筆頭株主のサーベラスが、3分の1超の株式保有を目指して仕掛けているTOBに反対する意見を表明した。サーベラスが提案した「西武鉄道」の不採算路線の廃止やプロ野球「埼玉西武ライオンズ」の売却の検討などは、社会的な使命などの観点から企業価値を損なう恐れがあると説明した。さらに、サーベラスのTOBは、再上場が遅れる要因になると指摘した。

 サーベラス側は「反対意見の表明は残念だが、今後も西武の経営陣と対話を行っていきたい」とコメントしている。