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絶滅危惧種ニホンウナギで初の国際的枠組み

2014年9月18日 0:20
絶滅危惧種ニホンウナギで初の国際的枠組み

 「絶滅危惧種」に指定されたニホンウナギの資源保護策を話し合う国際会議で、ニホンウナギの稚魚を養殖池に入れる量を2割減らすなど、初めて、国際的な資源管理の枠組みが決まった。

 農水省・宮原正典顧問「ニホンウナギの池入れ量について規制を設けようと合意できましたが、ウナギの資源保存・管理の第一歩」

 会議は16日から行われ、同じ漁業資源を利用している日本や中国、韓国など4つの国と地域で、ウナギの資源保護策について話し合われたが、17日、具体策が合意され、ウナギの資源管理について、初めて、国際的な枠組みが決まった。

 養殖ウナギは、捕獲したニホンウナギの稚魚(=シラスウナギ)を養殖池に入れて育てられるが、今シーズンについて、池に入れるシラスウナギの量を昨シーズンの量から2割減らす。また、養殖ウナギを管理する国際的な組織を作るとともに、今後、法的拘束力のある機関を設立する可能性を検討することも合意された。

 水産庁は、11月1日からウナギの養殖業者に届け出制を導入し、実績の報告を義務付ける方針。