“NPT会議”決裂 最終文書採択できず
アメリカ・ニューヨークで行われていたNPT(=核拡散防止条約の再検討会議)は22日、最終文書案に対する全会一致での合意が得られず、会議は成果なく終わる結果となった。
NPT再検討会議は、今後の核軍縮への取り組みなどを示す合意文書をめぐり、最終日の22日までギリギリの交渉が続いていた。しかし、中東の非核化を目指す国際会議を来年3月までに開催することを盛り込んだ内容に、アメリカやイギリスなどが反対の姿勢を示した。合意文書の採択は全会一致が原則のため、会議は決裂して閉幕する結果となった。
核大国のアメリカとロシアの関係悪化で核軍縮の動きが停滞する中、今回の会議でも道筋を示せなかったことで、核軍縮の取り組みは一層困難が続くことになる。