「くだらないものグランプリ」栄えある1位に輝いたのは? 町工場の技術とアイデアで笑顔に
全国の町工場が技術とアイデアをフル活用し、究極の“くだらなさ”を競い合う「くだらないものグランプリ」。栄えある第1位に輝いた作品は?
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日本一の栄冠は誰の手に? 15日、愛知・日間賀島で、全国の町工場が技術とアイデアを詰め込んだ“くだらな~い作品”を競い合う「第3回くだらないものグランプリ」が開催されました。
前回の優勝作品は、型の中に「おにぎり」をセットして、細長い部品を取りつけ押し込むと、具の部分だけがくりぬける代物。その名も「グナッシー」。誰でも簡単に、ご飯とノリの部分だけを食べられます。
王者にふさわしい、くだらなさ! 作ったのは愛知県小牧市の町工場「千成工業」です。2連覇をかけ、今年、制作したのが「人の顔の形をしたステンレス製の装置」です。
千成工業・松井将太さん
「ドリンクサーバー」
耳をひねると鼻の部分から液体が出て、両耳をひねると2つの液体が混ざります。ウイスキーと炭酸水なら、あっという間にハイボールが出来上がります。
千成工業・平良真栄さん
「レーザー加工機で切断する。自分たちで曲げたりしながら溶接。普段やっている仕事の技術が、ちりばめられている」
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ついに決戦の日。コロナ禍の日本を笑顔にしようと始まった「くだらないものグランプリ」は、今年3回目。過去最多21社が出場し、技術をいかした様々な“くだらな~い作品”を持ち寄りました。
「足つぼ」がついていることで“遊びながら健康になれる竹馬”。体調が悪いと痛くて全然乗れません!
お肉を柔らかくするために使う肉たたきは…叩くとお肉に動物の足跡がつき、さらに、叩いた振動で鳴き声が出ます。
懐かしいダイヤル式の黒電話。普通に電話として使えますが、よーく見ると、瓦で作られているんです!
果たしてグランプリに選ばれるのは、どんな“くだらないもの”なのでしょうか?
第1位に輝いたのは…株式会社フジタが作った「LOVE LOVEメリケンサック」です!社員の説明によると――
「強力な磁石、ああ磁石じゃなくて、見えない不思議な力でくっつく。自然に『恋人つなぎ』になります」
本来は指にはめて使う武器が「愛を育むためのもの」に!? 「LOVE LOVEメリケンサック」を使えば、気になるあの人と一気に距離を縮めることができるかもしれません。
鼻からそそげるドリンクサーバーで2連覇を狙った千成工業は、21社中8位という結果になりましたが、千成工業の平良さんは「いい思い出になった」と話しました。
くだらない…でも、笑顔になる! 町工場の技術とアイデアは、今後も日本に元気を届けてくれそうです。