ギリシャ支援に道筋 日本の投資家に影響は
ギリシャの支援をめぐるユーロ圏の協議に進展があったことを受けて、日本の株価は2日連続で大きく上昇した。
ユーロ圏の首脳の合意を受けて株式市場は、ひとまずギリシャのユーロ離脱に歯止めがかかったとの見方が広がり、世界的に株が買われている。前日の欧米の株式市場が軒並み上昇したことを受けて14日の東京株式市場は、取引開始直後から買い注文が広がり、大きく値を上げ、ほぼ全面高の展開となった。この2日で株価は600円以上上昇したことになる。
東京市場はこれまでギリシャ情勢に一喜一憂していたが、実は14日、一部の投資家がほっと胸をなでおろしたことがあった。サムライ債といわれるギリシャが日本で発行した円建ての国債が、無事返ってきたのだ。
20年前に発行した分が14日に償還期限だったが、ギリシャからサムライ債約116億円の返済が確認されたという。投資家はあらかじめ決められた毎年5.8%の利息に加え、元本を無事取り戻したということになる。ギリシャが公的機関のIMFへの支払いなどを先延ばししている中、返済できるのか注目されていた。
しかしギリシャの巨額の債務がなくなった訳ではないので、市場は今後もギリシャの動向を注視している。