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マグロ、鶏肉、ワインなど“関税撤廃”調整

2015年7月29日 11:50
マグロ、鶏肉、ワインなど“関税撤廃”調整

 TPP(=環太平洋経済連携協定)の交渉をめぐり、マグロや鶏肉、梨や桃などの関税が撤廃される方向で調整されている事が、関係者への取材で分かった。

 12か国が参加するTPPの閣僚会合は、太平洋を見渡せるアメリカ・ハワイ州マウイ島のホテルで行われている。日本時間29日は2か国の間で次々と協議が行われ、甘利経済再生相は日本時間29日午前、最も重要と位置づける日米協議を約1時間半行った。

 甘利経済再生相は協議前、「2国間の問題はなるべく早く処理をしたいと考える次第です」と決意を述べたが、日米間では特にコメの輸入枠の扱いをめぐって調整が難航していて、決着は最終日ギリギリまでもつれ込みそうだ。

 一方、これまでの交渉で、様々な食品の関税が撤廃される方向で調整されていることが、関係者への取材で明らかになった。具体的にはTPP参加国から日本に輸入されるマグロや鶏肉、ワインなどの関税、日本から輸出される梨や桃の関税についても撤廃の方向で調整が進んでいる。

 TPP交渉が妥結すれば、私たちの食卓にも変化が訪れそうだ。