“一等地”英国大使館の一部返還、公園に
東京都内の一等地にあるイギリス大使館の土地の一部が、143年ぶりに日本政府に返還された。
31日に返還されたのは、東京・千代田区の皇居にほど近いイギリス大使館の敷地の一部。土地は今から143年前の1872年、江戸時代の大名屋敷の跡を明治政府がイギリス政府に大使館用として無期限で貸し付けていた。
しかし、イギリス側から日本政府に支払われている年間の賃貸料約8100万円が高額だとして両政府の間で話し合いが行われ、賃貸料をなくす代わりに土地の一部が返還されることになった。
今回返還されたのは、貸し付けられていた国有地約3万5000平方メートルのうち約7000平方メートル。この土地には樹齢80年を超える桜の木が10本ほど残されていて、今後公園として整備され、来年度以降一般開放される予定。