GDP成長率を上方修正 年率1.2%減に
今年4月から6月のGDP(=国内総生産)の成長率が、上向きに修正された。
内閣府が発表した今年4月から6月のGDP成長率の改定値は、その前の3か月に比べて実質でマイナス0.3%、年率に換算してマイナス1.2%となった。先月公表した速報値からは、年率で0.4ポイント上方修正された。
個別にみると、企業の設備投資は新しい統計結果を反映した結果、速報値のマイナス0.1%からマイナス0.9%へ下方修正された。一方、個人消費はマイナス0.7%で速報値よりわずかに改善した。自動車や飲料などの消費がプラスに働き、こうしたことなどからGDPも上方修正された。
一方、甘利経済財政担当相は、企業に在庫が積み上がっており、それが必ずしもプラスに働いていないとの見方を示した。内閣府では個人消費や輸出の状況は依然よくないとして注視することにしている。