電機メーカーで、消費者になじみの深いソニー、パナソニックの決算が２９日、発表された。今年４月から半年間の決算で、ソニーはゲーム、パナソニックは白物家電が好調だった。

　２０１５年度の４月から９月期の決算で、ソニーのグループ全体の営業利益は、１８４９億円と赤字だった去年から２００７億円のプラスとなった。プレイステーション４が好調だったことや、スマートフォン事業で、赤字幅を圧縮したことなどが要因。

　一方、パナソニックの４月から半年間の営業利益は、２００４億円と前年の同じ時期に比べて１３％のプラスとなった。冷蔵庫などの白物家電が国内、海外とも売り上げを伸ばし、インバウンド効果で炊飯器などの商品も好調だった。ただ、これまで好調だった太陽電池事業の売り上げが伸び悩んでいることなどから、売上高の今年度目標の８兆円については「ハードルは上がっている」と慎重な姿勢を示した。