NY株 世界株安で売り先行も小幅続落
9日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、世界的な株安で売り注文が先行したが、その後、買い戻す動きが入り、結果的には小さな値動きとなった。
9日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比12ドル67セント安の1万6014ドル38セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は14.99ポイント下げて4268.76だった。
この日のニューヨーク市場は、東京市場の株式相場が急落した事やヨーロッパ市場が下落し続けている事など世界的な株安の流れを受け、売りが先行して始まった。また、原油先物相場も1バレル=27ドル台後半まで下げ、エネルギー関連株も売られた。
しかし、議会で10日、FRB(=アメリカ連邦準備制度理事会)のイエレン議長が今後の「利上げのスピード」を落とすメッセージを出すという見方が広がった。これまで利上げを年4回行うとしてきたペースが緩やかになるという「期待感」から買い注文が入り、相場を押し戻し小さな値動きとなった。注目のイエレン議長の議会発言は10日から2日間の予定で行われる。