１６日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、多くの市場関係者の予測通り利上げが行われ、今後の引き上げも緩やかなペースとみられることから安心感が広がり、ダウ平均株価は前日比２２４ドル１８セント高の１万７７４９ドル０９セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は、７５．７６ポイント上げて５０７１．１３だった。

　この日は、アメリカの中央銀行にあたるＦＲＢ（＝連邦準備制度理事会）が９年半ぶりとなる利上げを決定した。事実上の「ゼロ金利」の解除は多くの市場関係者が予測していたことから好感され、利上げの発表直後から買いが優勢となった。アメリカの雇用状況が大きく改善し、景気の回復が着実に進んでいることへの安心感も買いにつながった。

　一方、ニューヨーク外国為替市場の円相場は大きな値動きはなかった。アメリカの判断が世界各国の経済状況に直結するだけに今後、追加の利上げの時期や回数から目が離せない状況は続く。