NYダウ FRBイエレン氏発言などで続落
10日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は原油先物価格が5日連続で下落したほか、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長による議会証言の影響などからダウ平均株価は前日比99ドル64セント安の1万5914ドル74セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は14.83ポイント上げて4283.59だった。
この日、市場の焦点となったのはFRBのイエレン議長がアメリカ下院で行った金融政策についての証言だった。
イエレン議長は世界的な株安や原油安などを「非常に注視している」と述べた上で、今年予定されている追加の利上げについては「金融政策にあらかじめ決められた道筋はない」として、状況にあわせて柔軟に対応していく姿勢を明らかにした。
しかし、「海外経済の動向はアメリカ経済のリスクとなる」との証言が、景気減速を意識させたほか、原油相場が5日連続で下落したことなどから午後は売りが優勢の展開となった。
また、円相場も急伸しており、一時1ドル113円台前半と9日の終値より1円50銭以上の円高・ドル安となった。