NY株5ドル安 終値1万6995ドル
10日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はヨーロッパ中央銀行が発表した金融緩和策について否定的な見方が広がり、前の日より値を下げて取引を終えた。
10日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の日の終値から5ドル23セント値を下げ、1万6995ドル13セントで取引を終えた。またハイテク株が中心のナスダック総合指数は12.22ポイント下げて4662.16だった。
この日はヨーロッパ中央銀行が理事会で追加の金融緩和を決定し、ヨーロッパ市場の株価が一時上昇。この流れを受けたニューヨーク市場も午前中は約130ドル値を上げた。しかしヨーロッパ中央銀行のドラギ総裁が理事会終了後の会見で「これ以上の利下げは想定していない」と発言すると売り戻す動きが広がった。
市場関係者は「ヨーロッパ中央銀行が政策を出し尽くしてしまい、さらなる追加緩和策はないと受け止められた」と話している。また、原油先物価格が下落したこともエネルギー関連株を売る動きにつながった。