日銀総裁“政策の効果出るまで時間かかる”
日本銀行の黒田総裁は15日の会見で、1月に導入したマイナス金利政策について、効果が出るまでにはある程度時間がかかるとの認識を示した。
日本銀行・黒田東彦総裁「(マイナス金利を含む金融緩和の)効果が実体経済に波及していくと考えているが、そのためにはもちろんその波及状況をよく見ていかなければいけない。ある程度の期間はかかると思う」
マイナス金利政策はその効果に疑問の声もあがっているが、黒田総裁は国民に幅広くプラスの効果をもたらすと強調した。日銀はこのマイナス金利や大規模な量的緩和の今の政策を続けることを、15日の金融政策決定会合で決めている。
一方で日銀は、今の景気判断については下向きに修正した。中国など新興国経済が減速し、企業の輸出や生産が失速していることがその理由。
ただ、黒田総裁は、新興国経済の減速などの影響が足もとで出ていることを認めた上で、日本経済が基調として拡大していくという先行きの見通しは変わっていないとの認識を示した。