日銀総裁、マイナス金利効果を首相に説明
安倍首相は12日、日本銀行の黒田総裁と会談した。マイナス金利政策の決定後も株価が大きく下がる中、今の経済情勢をめぐり意見交換したという。
黒田総裁「先月末にですね、決定致しましたマイナス金利付き量的質的金融緩和の考え方と、その効果とか、ということについてはご説明しました」
日銀が先月末にマイナス金利政策を決定した後も、株価は約2000円値を下げており、政府・与党内には経済状況への危機感が高まっている。
こうした中、安倍首相と会談した黒田総裁は、マイナス金利政策について「当然、消費にも投資にもプラスの影響をもたらす」と話した。また現在の為替の状況については、「国際的な金融市場の動きをしっかり注視していきたい」と述べるにとどまった。
さらに黒田総裁は、記者団から追加緩和の可能性について問われたのに対し、「リスクを点検し、必要になれば躊躇(ちゅうちょ)なく政策を調整する」と述べた。