原油先物価格が下落 NYダウ79ドル安
23日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は原油先物価格の下落を受け、ダウ平均株価は前日比79ドル98セント安の1万7502ドル59セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は52.8ポイント下げて4768.86だった。一方、市場では「今年前半にも利上げがあるのではないか」という見方が出始めている。
この日は、原油先物価格が1バレル=39ドル後半まで値を下げたことなどを受け、エネルギー関連株を中心に売り注文が広がった。さらにこの日、セントルイス連邦銀行の総裁が「追加利上げ」の可能性を指摘した。ここにきてアメリカの地区連銀の総裁による「利上げの可能性」に関する発言が相次いだことで、市場には警戒感が広がり、売り注文へとつながった。
市場関係者は「週前半に株価が高値をつけたことで再び「利上げが近くあるのでは」との見方が出ている。その環境が整っているのかを見定めるため、次の雇用統計などに経済指標が注目される」と話している。