NYダウ20ドル安 決算発表控え利益確定
11日、アメリカ・ニューヨーク株式市場は、原油先物価格の上昇を受け一時、買い注文が広がったが、ダウ平均株価は結局、先週末終値比20ドル55セント安の1万7556ドル41セントで取引を終えた。
また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は17.30ポイント下げ4833.40だった。
この日の市場は取引開始直後に原油先物価格が上昇した事を受け買い注文が広がった。一方、今週末に大手企業の決算発表が多く控えている事から利益を確定させる売り注文が入り、結果として小さな値動きとなった。
今週、市場が注目しているのは13日に発表される小売売上高。百貨店やスーパーなどの売上高を示すもので、個人消費の動向をつかむ経済指標だ。市場関係者は「アメリカでは雇用が回復している一方で、資金が貯蓄され消費に回っていないとみられている。この見方が正しいかを見定める大事な指標となる」と話している。