NYダウ211ドル安 米GDP予想下回る
28日のアメリカ・ニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は、発表されたアメリカのGDP速報値が市場予想を下回ったことなどから211ドルと大きく値を下げて取引を終えた。終値は210ドル79セント安の1万7830ドル76セント。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は57.85ポイント下がり、4805.29だった。
28日は、取引前にアメリカ商務省が今年1月から3月までのGDP(=国内総生産)の速報値を発表した。年率に換算した実質の成長率が「0.5%のプラス」と市場予想を下回ったことから売り注文が広がった。
また、日本銀行が追加の金融緩和を見送ったことなどを受け、日本の株式相場が急落したことも売り要素となった。
さらに、著名投資家のカール・アイカーン氏がインタビューで「保有していたアップル株をすべて手放した」と話したことでアップル株が約3%下落。ハイテク株を中心に幅広い銘柄に売りが広がり、結果、ダウ平均は約211ドルと大幅に下落した。
ダウ平均の下げ幅は今年2月以来、約2か月ぶりの大きさ。