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欧州市場の下落受け…NYダウ177ドル安

2016年2月9日 8:34
欧州市場の下落受け…NYダウ177ドル安

 8日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、ヨーロッパの株式市場で株価が軒並み値を下げた事などを受け、ダウ平均株価は前週末比177ドル92セント安の1万6027ドル05セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も79.39ポイント下げて4283.75だった。

 この日は、ヨーロッパの株式相場が軒並み大きく下げた事や先週末発表されたアメリカの雇用統計が市場予想より悪かった事などが不安要素として響き、売り注文が広がった。

 この日ダウ平均株価は一時、約400ドル下がる場面もあったが、その後、利益を確定させる買い戻す動きも出て、最終的には178ドルほど値をさげて取引を終えた。

 こうしたアメリカ、ヨーロッパの株式相場の下落を受け円高・ドル安も進んだ。この日、ニューヨーク外国為替市場の円相場は2014年11月以来約1年3か月ぶりに一時1ドル=115円17銭となった。比較的安全な資産とされる円を買う動きが広がった形。

 今週は10日、11日にFRB(=アメリカ連邦準備制度理事会)のイエレン議長の議会証言が予定されている。市場関係者は「今年、さらなる利上げがどのタイミングで行われるかを占う上で、市場は注視している」と話している。