NYダウ78ドル安 終値1万7719ドル
先月30日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、先週から始まった年末商戦が予想より静かな滑り出しとなったことなどを受け、ダウ平均株価は値を下げた。
先月30日のニューヨーク株式市場で、ダウ平均株価は先週末比78ドル57セント安の1万7719ドル92セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は18.86ポイント安の5108.67だった。
すでに年末商戦が始まっているアメリカでは、この日、「サイバーマンデー」と呼ばれるオンラインショップのセール日。これらインターネット販売は好調との報道が流れる一方、先週から始まっている店舗でのセールの売り上げは予想を下回っているとの見方が広がっており、スーパー大手や小売りの銘柄が売られた。
また、市場関係者は「今年は暖冬のため、防寒用の衣料品の売り上げが伸び悩んでいるのではないか」と指摘している。
さらに、IMF(=国際通貨基金)がこの日、中国の「人民元」をドルや円と並ぶ「主要通貨」に採用すると発表したことに対し、一部の投資家から「グローバル経済が不透明になるのではないか」と警戒する声も上がっているという。
今週は、雇用統計の発表など12月に利上げに踏み切るのかを判断する重要な指標が数多く発表されるため、「投資家も慎重になっている」と市場関係者は話している。