スズキが燃費データ測定を不正 会長が謝罪
三菱自動車の燃費偽装問題で不信感が広がる中、スズキも国が定めたのとは違う方法で測定したデータを、国に提出していたことがわかり、会見で謝罪した。
鈴木修会長「定められた通りの測定方法を用いていなかったことについて、重ねておわびを申し上げます」
スズキの鈴木修会長は、燃費算出に必要なデータの測定方法を確認したところ、国が定めるのと異なる方法で、測定したデータを使っていたとして、陳謝した。アルト、ワゴンRなどの軽自動車や、エスクードなど、現在販売している全16車種で異なる試験方法をとっていたという。対象は約210万台。
別の測定方法を使った背景のひとつとして海の近くの丘の上にあるテストコースでは、風の影響が大きく、測定結果がばらつくなど、試験が困難だったことをあげている。ただ、測定方法は異なるものの、実燃費との間に大きな差はないと説明している。
スズキは、テストコースに防風壁を設けるなど対策を練るとしている。