世界経済下支えで協調策は…G7財務相会合
伊勢志摩サミットに先立ち、G7財務相・中央銀行総裁会議が、20日から2日間にわたって宮城県仙台市で行われる。
今回の会議は、東北の復興をアピールする意味もあり、仙台市が選ばれた。7か国が伊勢志摩サミットを前に世界経済を下支えするための協調策を打ち出せるかが焦点。
麻生財務相「仙台での議論は伊勢志摩サミットに向けた重要な布石となるものです」
会議では、7か国が世界経済を下支えするため政府の支出を増やす、いわゆる財政出動で足並みをそろえられるかに注目。しかし、ドイツは、憲法で収入以上に予算を支出する事を禁じていて財政出動は短期的な効果しかないという考え方。また、イギリスも、EU(=欧州連合)からの離脱の是非を問う国民投票とあわせて財政健全化の問題が大きな議論になっており、財政出動には慎重な立場。
こうした中、来週の伊勢志摩サミットに向けて、各国が協調した形で強いメッセージをどこまで打ち出せるのか、20日夕方から始まる会議での議長国・日本のリーダーシップが問われている。