りそな印鑑不要で口座開設 手続き方法は?
「りそな銀行」が3年後をメドに、口座開設などに必要な「印鑑」を全国の店舗でやめることがわかった。どのような手続きになるのだろうか。
りそな銀行では現在、豊洲、所沢東口、枚方の3支店で試験的に印鑑なしで口座を開く手続きを行っている。
■手続き方法は?
まず、タブレットに名前や住所などの個人情報を入力する。そのデータをシステムに読み込み、キャッシュカードを発行する。カードを挿入した読み取り機に指をかざし、2本の指の静脈を登録すれば口座開設は完了となる。
従来は口座の開設をはじめ、高額の現金の引き出しや投資信託などの取引で印鑑が必要だったが、原則全ての取引で印鑑は不要になる。
りそな銀行豊洲支店・島陵史支店長「1、2年たつと、だいたい皆さん、印鑑どこか行っちゃったというのが始まる。(印鑑がないと)それもないので、皆様に便利と感じていただける思う」
口座を開設するには、パスポートや運転免許証など身元が証明できるものがあれば良いという。
■銀行で印鑑がいらなくなると…
りそな銀行によると、印鑑を押す必要がなくなるので、書類の数も減り、手続きの時間を短縮化することができる。また、静脈のパターンは本人固有のものになるため、印鑑のように偽造される心配もなくなるという。
■他行の動きは?
新生銀行では印鑑の代わりにサインのみで口座の開設が可能なほか、三井住友銀行でも今後は「サインでの認証」を進める方針だという。
■海外の口座開設では…
一方、海外を見てみると、アメリカではパスポートなど2種類の身分証明ができるものとサインで口座が開設できる。韓国の新韓銀行で去年12月に導入された新型ATMでは、身分を証明できるIDカードと手のひらの静脈認証だけで口座を開設できる。さらに、静脈認証だけでお金の引き出しもできる。
こうした「印鑑をなくす」という動きは今後、日本でも拡大しそうだ。