NY株86ドル安 早期追加利上げに警戒感
31日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアメリカの4月の個人消費が市場予想を上回ったことなどから、早期の追加利上げが意識され、80ドルあまり値を下げて取引を終えた。
31日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の週の終値から86ドル02セント値を下げ、1万7787ドル20セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は14.55ポイント上げて4948.06だった。
この日発表された4月のアメリカの個人消費支出は、市場予想を上回った。さらに先週末にFRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長が追加の利上げについて「数か月のうちに適切になる」と述べたことなどから、市場では早期利上げへの警戒感が高まった。そのため、株式市場では売りが優勢となっている。また、イギリスの世論調査でEUからの離脱支持が反対派を上回ったと報道されたことも金融市場の先行き不安視につながっている。
市場関係者は「追加利上げへの観測と、週末に発表される雇用統計などの指標が今週の株価の動きを測る要素になるだろう」と話している。