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NY株 世界経済への警戒感で140ドル安

2016年5月4日 7:36
NY株 世界経済への警戒感で140ドル安

 3日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、原油価格の下落や、海外市場の株価が軒並み下げたことなどを受けて世界経済への警戒感が強まり、ダウ平均株価は140ドルあまり値を下げて取引を終えた。

 3日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比140ドル25セント安の1万7750ドル91セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も54.37ポイント下げて4763.22だった。

 この日は、原油先物価格が1バレル43ドル台まで下落したことを受けて、売りが優勢で始まった。また、イギリス・ロンドンや日本など海外の市場で株価が軒並み値を下げたことや、中国で発表された景気指数が悪化したことで世界経済への警戒感が強まった。その結果、金融・エネルギー関連株などを中心に売られ、株価下落に拍車をかけた。

 一方、外国為替市場の円相場は、一時1ドル=105円台半ばまで円高が進行したものの、日本時間4日午前7時現在、1ドル=106円台での取引になっている。

 市場関係者は「アップルをはじめとする企業決算があまり振るわず、株式市場全体が軟調な動きになっている。今後は、週後半に発表される雇用統計の内容が注目されるだろう」と話している。