NYダウ133ドル安 海外市場の流れ受け
5日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はヨーロッパやアジアの市場が軒並み大幅安となったことなどを受け、ダウ平均株価は前日から130ドルあまり値を下げて取引を終えた。終値は133ドル68セント安の1万7603ドル32セント。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も47.86ポイント下げて4843.93だった。
5日はヨーロッパや日本などの海外市場が大幅安となった影響で売りが先行して始まった。さらに財務省が4日、アメリカ企業が税率の低い国に本社を移し、税を逃れる行為に対する規制強化策を発表したこともリスク回避の動きに拍車をかけ、売りが進む原因になった。
こうしたリスク回避の動きは円相場にも及び、ニューヨーク外国為替市場ではドルを売って円を買う動きが進行。一時、1ドル=109円94銭と、約1年5か月ぶりに110円台を割り込んでいる。
市場関係者は、「発表される企業業績がさほどふるわない一方で、雇用統計などの指標は良いため、株式市場への警戒感が高まる可能性もある」と話している。