NY株34ドル安 終値1万7640ドル
15日のアメリカ・ニューヨーク株式市場はアメリカFOMC(=連邦公開市場委員会)が追加利上げを見送った一方で、長期的な経済成長が疑問視されたことなどから30ドルあまり値を下げて取引を終えた。
15日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前の日の終値から34ドル65セント値を下げ、1万7640ドル17セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も8.62ポイント下げて4834.93だった。
この日行われたFOMCでは追加の利上げは見送られた。また同時に発表された「政策金利の見通し」では、今年の追加利上げについて、「年1回」もしくは「2回」が適切だとしたメンバーが17人中10人から15人に増えるなど、利上げは緩やかなペースで進めるとの見方が改めて意識された。
一方で、FOMCの発表内容からアメリカの長期的な経済成長に不安感が強まったほか、イギリスのEU離脱懸念、原油価格の下落などが株式市場の重しとして働いた。結局、終盤に売りが進み終値は5日続落となっている。
市場関係者は「しばらくはイギリスのEU離脱問題など、外部環境によって株価が動く状況が続くのではないか」と話している。