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“EU残留派優勢”受け、ダウ129ドル高

2016年6月21日 8:11
“EU残留派優勢”受け、ダウ129ドル高

 20日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、イギリスの最新の世論調査でEU(=ヨーロッパ連合)への残留派が優勢となったとの報道を受け、130ドルほど値を上げた。

 20日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前週末比129ドル71セント高の1万7804ドル87セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も36.87ポイント上げて4837.21だった。

 この日は、イギリスで再びEU残留派が優勢との世論調査が地元メディアで報じられたことなどから、ヨーロッパの株式相場が軒並み大きく上昇。これを受けて、ニューヨークのダウ平均株価も取引開始直後から買いが相次ぎ、一時250ドル以上値を上げた。この日は、原油の先物価格が上昇したことを受けてエネルギー関連株にも買いが入った。

 市場関係者は「イギリスのEU離脱への警戒感から先週売られた銘柄を買い戻す動きが一時広がったが、残留派と離脱派の勢力がまだ拮抗していることから、取引終了にかけては様子見ムードが強まり、上げ幅を縮めた。引き続き、イギリスの行方が株価を左右することになるだろう」と話している。