１２日のアメリカ・ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は、原油先物価格が約半年ぶりの高値を記録したことなどから値を上げたものの、その後、上げ幅は縮小し、結局、前日に比べ９ドルあまり値を上げて取引を終えた。

　１２日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比９ドル３８セント高の１万７７２０ドル５０セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は２３．３５ポイント下げて４７３７．３３だった。

　この日は、原油先物価格が一時１バレル＝４７ドル台を記録するなど約半年ぶりの高値をつけた。アメリカ・エネルギー情報局が、原油在庫が大幅に減少したと発表したことなどが要因。これにより、エネルギー関連株などが値を上げたが、その後、利益を確定させるための売り注文が入り、上げ幅は抑えられた。

　市場関係者は「あす発表される小売り売上高などを見ようという投資家が多かったため、方向感に乏しく、原油相場に左右される一日だった」と話している。