５日のアメリカ・ニューヨーク株式市場でダウ平均株価は、原油の先物価格が上昇したことなどを受け、小幅に値を上げた。

　５日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前日比９ドル４５セント高の１万７６６０ドル７１セントで取引を終えた。一方、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は８．５５ポイント下がり４７１７．０９だった。

　この日は、アメリカの失業保険の新規申請件数が前の週より増加し、市場予想も上回ったことを受けて、アメリカ経済に対する懸念から売りが優勢となる場面があった。一方、ダウ平均株価は２日続けて下落した反動から、値頃感の出た銘柄を中心に買い戻しが入った。また、原油の先物価格が上昇したことでエネルギー関連株にも買いが入った。

　６日は、追加の利上げ時期を決める上で重要な雇用統計が発表される。市場関係者は「前の日に民間会社が発表した雇用に関する統計が市場予想を下回ったことなどから警戒感が広がっている」と話している。