イギリスのＥＵ離脱が決まったことを受けて、政府は２７日、イギリスに進出している日本の大企業や経済団体の幹部らを集め、今後の対応に向けた意見交換会を行った。

　意見交換会は、日産自動車や日立製作所などイギリスに拠点を置く大企業の幹部らが出席して行われ、経済産業省からイギリスとＥＵとの間で今後行われる離脱に向けた交渉プロセスについて説明が行われた。

　企業の幹部からは情報が不足していることから政府に積極的に情報提供を行うよう求める意見が出された。

　トヨタ自動車・早川専務「（Ｑ：イギリスのＥＵ離脱はどんな影響が？）これから動きがまだわからないので慎重に色々検証していきたい」

　三菱重工・宮永社長「堅実に事業をやっている立場からすると急激な（為替）変動はやはり困る。各国間が協調して少しでも変動がないようにしていただくことを願っている」

　また経済産業省は、影響を懸念する中小企業や小規模事業者向けの相談窓口も各地の商工会議所などに設置する予定。