被災地復旧へ…210億円“使途”閣議決定
政府は、熊本地震で被害を受けた熊本城など重要文化財の修理費を含む予備費210億円の使いみちを閣議決定した。
28日に閣議決定したのは、2016年度の補正予算に計上した熊本地震復旧等予備費7000億円のうち、210億円の使いみち。このうち、15億5000万円を熊本城など特別史跡や重要文化財の修理に充てることを決めた。
今回の地震で熊本城は石垣が崩落したほか、重要文化財に指定されている東十八間櫓(やぐら)などが倒壊している。阿蘇神社でも重要文化財の楼門が倒壊している。
今回、閣議決定した予備費使用では、壊れた重要文化財などが道路や隣接地をふさいでいるケースについて優先的に部材の解体や回収を行うほか、損傷の拡大を防ぐための応急措置を実施する方針。