NY株 英・EU離脱混乱一服し、大幅続伸
29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、イギリスのEU(=欧州連合)離脱をめぐる市場の混乱は落ち着くとの見方が広がり、ダウ平均株価は大幅に続伸。285ドル近く値を上げて取引を終えた。
29日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比284ドル96セント高の1万7694ドル68セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も87.38ポイント上げて4779.25だった。
この日の取引は、アジアやヨーロッパの株式相場がさらに上昇した事などを受け、イギリスのEU離脱をめぐる市場の混乱は落ち着くとの見方が広がった。市場心理の悪化は一段落し、前の日に続き買い戻す動きが広がりダウ平均株価は大幅に続伸。285ドル近く値を上げて取引を終えた。前の日記録した4か月ぶりの上げ幅を連続して更新した形。また、5月の個人消費の指標が発表され「消費は底堅く推移している」との見方も好感された。
市場関係者は「離脱決定後の下げ幅の約半分がこれまでに回復した。戻り幅は落ち着く事が予想され今後はEU離脱の影響で企業の投資動向に変化が出るかなどに注目が集まるだろう」と話している。