NY株 英のEU離脱支持派優勢で売り進む
14日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、イギリスのEU(=ヨーロッパ連合)離脱に対する警戒感から世界的に株式市場が値を下げたことなどを受けて、4日続けて下落して取引を終えた。
14日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前日比57ドル66セント安の1万7674ドル82セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も4.89ポイント下げて4843.55だった。
この日も株式市場を動かしたのは、イギリスのEU離脱をめぐる動きだった。世論調査などで離脱支持派が優勢になったことによって金融市場などが混乱するとの見方が強まり、金融関連株を中心に売りが進んだ。ドイツ・イギリスをはじめとして、アジア市場など世界的に値下げの動きが続いたことも、株価下落を加速させている。
市場関係者は「あすのFOMC(=連邦公開市場委員会)での追加利上げはない見通しだが、発表される声明の中で、景気の見通しや今後の利上げのペースがどう読み解かれるかが株価に影響を与えるだろう」と話している。