イギリスがＥＵ（＝欧州連合）離脱を決めたあと初めてとなるＧ２０（＝財務相・中央銀行総裁会議）が２３日午後、中国・四川省の成都で始まる。

　イギリスの国民投票でＥＵ離脱が決まってから初めてとなる今回のＧ２０について、参加各国は、イギリスからＥＵ離脱に向けたプロセスなどを直接聞けるまたとないチャンスとみており、２３日から始まる会議の最も重要なテーマになる見通し。

　Ｇ２０の会議を前に、麻生財務相は２３日朝、アメリカのルー財務長官との会談にのぞみ、足元の世界経済について意見交換したものとみられる。

　２３日夜には、イギリスの新しい内閣のハモンド財務相との初会談を予定しており、ＥＵからの離脱のプロセスや今後の経済財政運営の方針について確認することにしている。

　今回のＧ２０では、イギリスのＥＵ離脱が世界経済にどのような影響を与えるのか不透明な中、その悪影響を最小限に抑えるために有効な対応策を見いだせるのかが焦点。

　また、各国で相次ぐテロ事件を受けて、テロ資金対策についても話し合われる予定。