１７日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は追加の利上げが緩やかなペースになるとの見方が強まったことなどから２１ドル値を上げた。

　１７日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は前の日の終値から２１ドル９２セント値を上げ１万８５７３ドル９４セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は１．５５ポイント上がり５２２８．６６だった。

　この日はまず、ネットワーク機器大手のシスコシステムズが近く大規模な人員削減を発表すると一部報じられたことなどを受け、売りが優勢となった。しかし、先月行われたＦＯＭＣ（＝連邦公開市場委員会）の議事録が公表されると、追加の利上げは緩やかなペースになるとの見方が改めて意識され買いにつながった。また、原油の先物相場も利上げが緩やかになるとの観測を背景とした「ドル安」を受けて上昇し、エネルギー関連株を中心に買いが入った。

　一方、ニューヨーク外国為替市場は、１ドル＝１００円台前半で取引を終えた。市場関係者は「今後、アメリカの経済指標でさえない内容が続けばさらに円高・ドル安方向に進む可能性がある」と話している。