２３日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、６月に利上げが行われるのではないかという警戒感が広がったものの、様子見の市場参加者も多く、先週末比８ドルほど値を下げて取引を終えた。

　２３日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、先週末比８ドル１セント安の１万７４９２ドル９３セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数は３．７８ポイント下がり４７６５．７８だった。

　先週公表された、ＦＯＭＣ（＝アメリカ連邦公開市場委員会）の議事録で大半の委員が６月の利上げを適切と判断していたことが明らかになったが、この日も複数のＦＲＢ（＝アメリカ連邦制度準備理事会）の高官が早期の利上げを示唆する発言をした。こうした発言を受けて利上げへの警戒感から売り注文が入った一方で、最近の株価が下落基調だったことから買い戻しが入るなど、方向感の定まらない取引となった。

　市場関係者は「今週末にＦＲＢのイエレン議長の講演が控えておりその発言を見極めようと様子見の展開が続くだろう」と話している。