NY株 金融関連株など買われ107ドル高
29日のアメリカ・ニューヨーク株式市場は、利上げへの警戒感が広がっているものの、金融関連株などが買われ、ダウ平均株価は前週の終値より107ドルあまり値を上げて取引を終えた。
29日のニューヨーク株式市場でダウ平均株価は前週末比107ドル59セント高の1万8502ドル99セントで取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も13.41ポイント上げて5232.33だった。
この日、商務省が発表した7月の個人消費支出が前月より増加し、景気や物価が引き続き回復傾向にあるとの見方が強まったことで株価も値を上げた。
先週末、FRB(=連邦準備制度理事会)のイエレン議長らの発言を受けて、市場では利上げへの警戒感が広がっているが、金融関係の銘柄は利上げが収益アップにつながるとの観測から積極的に買われている。利上げの最終的な判断材料となるのは来月2日発表の雇用統計とみられている。
市場関係者は「雇用統計で新規就業者が20万人台後半に達し、賃金の上昇率も力強い数字が示されると、9月の利上げが強く意識され、株価に大きな影響が出るだろう」と話している。