円安加速 1ドル=153円台に下落 1990年6月以来約33年10か月ぶり
外国為替市場で円安が急速に進み、円相場が1990年6月以来、およそ33年10か月ぶりに、1ドル=153円台まで下落しました。
これは日本時間10日夜にアメリカで発表された消費者物価指数が、市場の予想を上回ったことなどを受けたものです。
まだ物価高が収まらない中で、アメリカの中央銀行にあたるFRBが、利下げの開始時期を遅らせるのではないかとの観測が広がり、日米の金利の差が改めて意識され、円を売ってドルを買う動きが一気に強まりました。
1日でドルに対し1円以上、円安が進んだことで、市場では政府・日銀による為替介入への警戒感が高まっています。