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日露協議 経済協力プラン一部を優先検討へ

2016年11月4日 3:07
日露協議 経済協力プラン一部を優先検討へ

 世耕経産相は3日、ロシアのモスクワを訪れ、経済協力プランをめぐりロシア側と協議を行った。来月のプーチン大統領来日を控え、30件ほどのプロジェクトを優先的に検討することで合意した。

 ロシアとの経済協力をめぐっては、8項目の経済協力プランを示す日本に対し、ロシア側は複数の部署が天然ガス開発など約70のプロジェクトを求めるなど調整が進んでいなかった。このため、会議では、世耕経産相のカウンターパートをウリュカエフ経済発展相と決め、協議の枠組みを整理。来月の日露首脳会談に向けては、優先的に30程度のプロジェクトの検討を進めることで合意した。

 世耕経産相「本日の会合では12月に予定されている日露首脳会談に向けて、8項目の協力プランに関して、大変有意義かつ重要な準備を行うことができた」

 モスクワ訪問の成果を強調する世耕経産相だが、北方領土交渉の地ならしとしてどれだけ経済協力をすればロシアが満足するか見えておらず、難しいかじ取りが続くことになる。