NYダウ2万ドル突破 トランプ政策へ期待
25日のアメリカ・ニューヨーク株式市場ダウ平均株価は史上初めて2万ドルの大台を突破した。トランプ大統領の経済政策への期待感は根強く、25日も150ドルあまり値を上げている。
25日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日値から155ドル80セント高の2万0068ドル51セントと、史上初めて2万ドルの大台を超えて取引を終えた。ハイテク株が中心のナスダック総合指数も55.38ポイント上げて5656.34となり、過去最高値を更新している。
大台突破の要因となったのは、やはりトランプ政権の経済政策に対する「期待」だった。トランプ大統領は24日に、ストップしていた石油パイプライン建設を推進する大統領令に、25日にはメキシコ国境に「壁」を建設する大統領令に相次いで署名。建設関連株などが引き続き買われたことが市場にとって追い風になった。
さらにこの日は、発表された主要企業の決算が好調だったことや、長期金利の上昇で、金融関連株に買いが入ったことも株高を後押ししている。
市場関係者は「トランプ政権は公約を素早く実行に移す、というイメージも市場を後押ししており、保護主義への警戒感はあるもののしばらくは上昇基調で進むのではないか」と話している。