東芝株主総会で半導体“分社・売却”を承認
1兆円を超える最終赤字に陥る見込みとなった東芝は30日、稼ぎ頭の半導体メモリー事業の売却について理解を求めるため臨時の株主総会を開き、承認された。
30日の株主総会では、半導体を切り離すことについて承認された。しかし、朝から開かれた東芝の株主総会では、経営陣に対する批判や不安の声が続いた。原発事業での失敗をなぜ見抜けなかったのか追及する声があがり、経営陣の退陣を求める声も出ている。
株主「買ったときよりか(株価が)半値以下になっちゃった。もう少ししたら売却しようと思っている」「(東芝の技術が)つぶれちゃうと困る。再生するようにもっていってほしい」
東芝は、アメリカの原発事業の失敗で2017年3月期は1兆円を超える赤字に陥る見込みで、巨額の損失を埋め合わせるため、一番の稼ぎ頭である半導体(=フラッシュメモリー)事業を分社化、売却し、1兆円を得る計画。虎の子の事業売却で資金を得て再生の道筋をつけられるのか、東芝は正念場となっている。