6月の企業物価指数 前年同月比2.9%上昇 伸び率は5か月連続で拡大
日本銀行が発表した6月の企業物価指数は、上昇率が前の年の同じ月と比べ+2.9%となり、伸び率は5か月連続で拡大しました。
日銀が発表する企業物価指数は、国内の企業と企業の間で取引されるモノの価格の変動を示す指数で、家庭が購入するモノやサービスの価格の動きを表す消費者物価指数の先行指標とされています。
6月の企業物価指数は122.7と、7か月連続で過去最高を更新しました(2020年の平均を100とした水準)。伸び率も5か月連続で拡大し、前の年の同じ月と比べて+2.9%と高い水準になっています。
日銀は、政府の補助金が縮小して電気代やガス代が値上がりしたことや、金属製品で原材料費などのコスト上昇を価格に転嫁する動きがあったことなどが物価を押し上げたと分析しています。
また、銅やアルミニウムなどの国際価格の上昇や、コーヒー豆の産地の天候不順による輸入価格上昇などの影響で、円ベースの輸入物価指数も前の年の同じ月と比べて+9.5%と、5月の伸び率7.1%(修正値)からさらに上昇しました。